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Rails3 リリースノート全文和訳 (ただし適当)

rails

英語は苦手ですが、Rails 3 での変更を知りたかったのと和訳の練習を兼ねて訳してみました。
英語力がないのでかなり出来が悪いですが・・・
公開するか迷いましたが、恥を晒します。

間違いなどがありましたらご連絡を頂けるとうれしいです m(_ _)m

(追記)
id:willnet さんも和訳をされていました。
実際にRailsを触っている方なので、内容も詳しく正確と思われます。
後編にも期待!!
Rails 3.0 リリースノート和訳 - 前編 - おもしろWEBサービス開発日記


原文: Rails 3.0: Release Notes

1 Rails 2.3.5 から Rails 3 へのアップグレード

いつものように、アップグレードの時はカバー率の高いテストスイートがあなたの味方です。
Rail3 にアップグレードする前に、まず最初に Rails2.3.5 にアップグレードし、アプリケーションがちゃんと動作することを確認してください。
一般的に、 Rails 2.x 系から Rails 3 へは大きく3つの変更があります。

1.1 Ruby 1.8.6 はサポート対象外になりました

Rails 3 は Ruby 1.8.7 以上が必要です。Ruby 1.9.2 は現在、完全にサポート対象になりました。
以前のRubyバージョンは公式サポートから外れるので、早急にアップグレードする必要があります。

1.2 Rails Application Object

1 つのプロセスで複数の Rails アプリケーションを動作させる基板の一部として、 Rails 3 Application Object の概念を導入しました。

Rails アプリケーションは、対応する Application Objectを持つ必要があります。
Application Objectは通常 config/application.rb に定義されます。
既存のアプリケーションを Rails 3 にアップグレードするなら、このファイルを追加し、適切な設定を config/environment.rb 移動させる必要があります。

1.3 script/* は script/rails に移動しました

rails バイナリは Rails 3 で更新され、 script/rails となりました。
script/ 以下にあったコマンドの代わりに、rails コマンドを使ってください。

$ rails console                      # => ./script/console
$ rails g scaffold post title:string # => ./script/generate scaffold post title:string
1.4 config.gem の依存関係

config.gem メソッドは、 bundler と Gemfile に置き換えられました。
詳しくは Vendoring Gems の項を参照してください。

1.5 新しい API

ルーターとクエリのインターフェースが大幅に変更されました。
Rails 3.1 までは後方互換性がサポートされます。

1.6 アップグレード作業

アップグレードの一部を自動化するため、Rails Upgradeというプラグインが作成されました。

プラグインのインストール後、 rake:upgrade:check でアプリケーション内でアップデートする必要のある部分を確認します(アップデートの方法はリンク先にあります)。
またプラグインは、今の config.gem ファイルをもとに Gemfile を作成し、新しいroutesファイルを作成します。
プラグインのインストールは簡単です。

$ rails plugin install git://github.com/rails/rails_upgrade.git

仕組みの解説は以下のリンクを参照してください。
Rails Upgrade is now an Official Plugin

Rails アップグレードツールはともかく、さらに情報が欲しければ、IRCgoogle groupの rubyonrails-talkに同じ問題を持っていたり、解決できる人がいるかもしれません。
アップグレードの体験は必ずブログに書き、他の人と知識を共有しましょう!

詳細: The Path to Rails 3: Approaching the upgrade

2 アプリケーション作成

上記のように、Ruby 1.8.7 以上で Rails アプリケーションを作成する必要があります。Ruby 1.8.6 以下ではもはや動作しません。
Rails 3.0 は 1.8.7 で動作するようになっており、1.9.x サポートはまだテスト中です。

Rails アプリケーション作成をしていた rails スクリプトはいくつかの変更がありました。
 ・rails my_app とアプリケーション名を指定する代わりに、パスを指定することができます(rails ~/code/my_app)。rails アプリケーションは rails に指定したアプリケーション名を名前空間として持ちます。???
 ・さらに、アプリケーションを作成するのに必要なフラグはアプリケーションパスの下に置く必要があります。???

新しいrailsのインストール方法は以下の通りです(beta用)。

$ gem install rails --prerelease
$ rails myapp
$ cd myapp
2.1 Gems ベンダー

Rails は Gemfile を使うようになりました。アプリケーションに必要なgemを探し出します。
Gemfile は新しい Bundler という gem で読み込まれます。Bundlerは必要なgemをvendorディレクトリに置き、Railsアプリケーションをシステムの gem から切り離します。
(訳注: アプリケーションはvendorディレクトリ内のgemのみを見ると思われる)

さらに詳細はUsing bundlerを見てください。

2.2 Edgeオプション

Bundler gemとGemfileを使うことによって、bundle コマンドでいつでもRailsアプリを'凍結'することができます。そのため、 rake freeze はなくなりました。

Gitリポジトリから直接bundleする場合は、 --edge オプションを使用してください。

$ rails myapp --edge


ローカルにRailsリポジトリをチェックアウトし、そこからアプリケーションを生成する場合は --dev オプションを使用してください。

$ ruby /path/to/rails/railties/bin/rails myapp --dev

詳細:
Spinning up a new Rails app
Rails 3 and Passenger

3 Rails アーキテクチャの変更

Rails アーキテクチャには6つの大きな変更がありました

3.1 Railsties の再構成

(訳注: restrungが不明)

Railstiesは一貫したプラグインAPIを提供するように改善されました。Rails フレームワークはジェネレータと結合部分をほぼ書きなおしました。
これにより、開発者は決められた方法に従うことで、ジェネレータとフレームワークのあらゆる場所へアクセスできます。

3.2 Railsの全主要コンポーネントの切り離し

MerbとRailsのマージによる大きな変更のひとつは、密結合だった Rails コアコンポーネントの切り離しです。すべてのRailsコアコンポーネントは、あなたが開発するプラグインと同じAPIを通して動作します。
これはどんなプラグインでも、コアコンポーネントを置き換えるもの(DataMapperやSequelなど)でも、Railsコアコンポーネントがアクセスしているすべての機能にアクセスできるということです。機能の拡張や強化も可能です。

詳細:
The Great Decoupling

3.3 Active Modelの抽象化

コアコンポーネントの切り離しによって、Active Record は Action Pack から解放されました。
これはすでに達成しています。新しいO/RマッパープラグインをAction Packとシームレスに繋ぐには、Active Model インターフェースを実装してください。

詳細: Make Any Ruby Object Feel Like ActiveRecord

3.4 Controllerの抽象化

もうひとつの大きな切り離しは、ベースとなるスーパークラスを作成したことです。
これはビューの描画を行うためにHTTPの概念を分離しました。
AbstractControllerの追加はActionControllerとActionmailerをたいへん簡略化しました。共通のコードを削除し、AbstractControllerに置き換えました。

詳細: Rails Edge Architecture

3.5 Arel の統合

Arel(Active Relation)はActive Recordの基礎であり、Railsに必要なものとなっています(gem bundleを実行する時にインストールされます)。
ArelはActive Recordを簡略化するSQL抽象化と、リレーション機能の基礎を提供します。

詳細: Why I wrote Arel

3.6 Mail 抽出

Action Mailerは始まって以来ずっとソースツリーにTMailを持っていることに加えて、モンキーパッチやプリパーサ、送受信エージェントさえ持っていました。
Rail 3 では emailメッセージ に関わる機能を抽象化して Mail gem に分けました。
コードの重複を減らし、Action Mailerとemailパーサの境界を作ることにも成功しています。

詳細: New Action mailer API in Rails 3

4 ドキュメント

Railsでの文書化についてはは、APIの変更が更新されています。それに加え、Rails Edge guidesにRails 3.0での変更が一つずつ反映されています。
guides.rubyonrails.org のガイドは安定バージョンのみを含んでいます(現時点では3.0がリリースされるまでは2.3.5)。

詳細: Rails Documentation Progects

5 国際化

Rails 3 での i18n サポートはほとんど完了しています。最新の i18n gem は多くの速度改善を含んでいます。


  • i18n はActiveModel::TransLationやActiveModel::Validationsを含むすべてのオブジェクトに追加できます。また、翻訳が失敗するとerrors.messageにエラーメッセージが格納されます。

  • 属性にデフォルトの翻訳を持つことができます

  • FormのSubmitタグはオブジェクトの状態にしたがって自動的に状態を取得します。その時に翻訳も取得します

  • i18nを持つラベルは属性名を通して実行されます

詳細: Rails 3 I18n changes

6 Railties

Rails フレームワークの切り離しで、Railtiesは互換性と拡張性を可能な限り保ったままengineやプラグインと連携するために、大きくオーバーホールされました。


  • 各アプリケーションは各自の名前空間を持ちます。例えば、アプリケーションが YourAppName.boot で開始されたら、他のアプリケーションと連携させるのは簡単です。

  • Rails.root/app 以下にあるものはロードパスに追加され、 app/observers/user_observer.rb を作成することで、変更なしにRailsに読み込まれます。

  • Rails 3 は Rails.config オブジェクトを提供します。これはRailsの多くの設定オプションの中央リポジトリを提供します。

アプリケーション作成時に、オプションを受け取ります。test-unit、Active Record, Prototype, Gitのインストールを行わないオプションです。
また、新しい -dev オプションが追加されました。Gemfile があなたの使用しているRailsバージョンを指すように変更します(railsバイナリのおかれているパスを元に決まります)。詳しくは rails -help を参照してください。

Rails 3 でのジェネレータは多くの注意が必要です。


  • ジェネレータは書き換えられており、後方互換性はありません。

  • RailsテンプレートAPIとジェネレータAPI はマージされました(前者と同じです)。

  • ジェネレータは特別なパスからは読み込まれません。Rubyのロードパスを検索し、 rails generate foo で呼び出されれば generators/foo_generator を読み込みます

  • 新しいジェネレータはフックを提供します。テンプレートエンジンやO/Rマッパー、テストフレームワークは簡単にフックを利用できます

  • 新しいジェネレータは RAILS_ROOT/lib/templates にコピーを置くことで、テンプレートの上書きができます

  • Rails::Generators::TestCase は独自ジェネレータとそのテストを作成する助けになります

また、Railtiesのジェネレータで作成されたビューも見直されました。


  • p タグの代わりに div タグを使うようになりました。

  • Scaffold作成時に、editとnewビューでコードが重複していた部分を _form partialに変更しました

  • Scaffoldのフォームがf.submitを使うようになりました。これはオブジェクトの状態にしたがって"Create ModelName"か"Update ModelName"を返します

最終的にrakeタスクに機能が追加されました。


  • rake db:forward マイグレーションを個別またはグループでロールフォワードします

  • rake routes CONTROLLER=x 1つのコントローラに関するroutesを参照します

非推奨となったのは以下の通りです。


  • RAILS_ROOT は Rails.root に変更されます

  • RAILS_ENV は Rails.env に変更されます

  • RAILS_DEFAULT_LOGGER は Rails.logger に変更されます

PLUGIN/rails/tasks, PLUGIN/tasks は参照されません。
PLUGIN/lib/tasks を使ってください。

詳細:
Discovering Rails 3 generators
Making Generators for Rails 3 with Thor

7 Action Pack

Action Pack では、内部・外部ともに重要な変更がされています。

7.1 Abstract Controller

Abstract Controller は再利用可能なモジュールから Action Controller の汎用パーツを取り出します。
ライブラリは、テンプレートの描画、ビューの一部の描画、ヘルパー、翻訳、ロギング、リクエストからレスポンスの周期のあらゆる部分を使用できます。
この抽象化によって、ActionMailer::Base は AbstractController を継承し、Mail gemを Rails DSL でラップすることが可能になりました。

Abstract Controller は Action Controller をきれいにする良い機会をもたらし、抽象化によってシンプルなコードにできました。

しかし注意としては、 Abstract Controller はユーザ向けのAPIではありません。 Rails を日々使っていく中では出会うことはないでしょう。

詳細: Rails Edge Architecture

7.2 Action Controller


  • application_controller.rb はデフォルトで protect_from_forgery を持つようになります

  • cookie_verifier_secret は initializers/cookie_verification_secret.rb に移動しました

  • session_store 設定は initializers/session_store.rb に移動しました

  • cookies.secure によってcookieの値を暗号化できます。 cookie.secure[:key] => value

  • cookies.permanent によってcookieに永続的な値をセットできます。値が検証に失敗したら、例外が発生します。 cookie.permanent[:key] => value

  • respond_to ブロックの中で :notice => ‘This is a flash message’ または :alert => ‘Something went wrong’ という形で format メソッドに渡せます。flash[]ハッシュはまだ以前のように動作します。

  • respond_with メソッドが追加されました。古い format ブロックを簡略化します

  • ActionController::Responder が追加されました。柔軟なレスポンス作成方法を提供します。

非推奨:


  • filter_parameter_logging は廃止されました。config.filter_parameters << :password を使ってください

詳細:
Render Options in Rails 3
Three reasons to love ActionController::Responder

7.3 Action Dispatch

Action Dispatch は Rails 3.0 で追加された、シンプルで新しいルーティング実装です。


  • ルーターを大幅に書き換えました。現在Railsのルータは DSLを乗せた rack_mount です。スタンドアロンソフトウェアになっています。()

  • 各アプリケーションで定義されるルーティング情報は、名前空間を持ちます。
  • # Instead of:
    
    ActionController::Routing::Routes.draw do |map|
      map.resources :posts
    end
    
    # You do:
    
    AppName::Application.routes do
      resources :posts
    end
    

  • ルーターに match メソッドが追加されました。マッチしたルート情報にRackアプリケーションを渡すことができます。

  • constraintsメソッドが追加されました。制約を定義しておくことで、ルーティング情報を保護することができます。

  • scope メソッドが追加されました。異なる言語やアクションに名前空間を定義することができます。
  • scope 'es' do
      resources :projects, :path_names => { :edit => 'cambiar' }, :as => 'projeto'
    end
    
    # Gives you the edit action with /es/projeto/1/cambiar
    

  • rootメソッドが追加されました。 match '/', :to => path の省略です

  • match メソッドでは任意にマッチする文字列を渡せます。例えば、 match "/:controller(/:action(/:id))(.:format)"という表現では、各括弧内は任意にマッチされます。(訳注: 括弧内の表現がなくてもマッチされ、あれば変数として評価されるものと思われる。うまい表現が見つからない)

  • ルーティング情報はブロックでも表せます。例えば、こんな呼び方ができます。 controller :home { match '/:action' }

※ 昔ながらの map コマンドは後方互換性を保つため、Rails 3.1 リリースまでは動作します。


非推奨:


  • 非RESTアプリケーションのルーティングの問題 (/:controller/:action/:id)はコメントアウトされました

  • :path_prefixは廃止されました。:name_prefixは値の末尾に自動的に"_"を追加します

詳細:

  • The Rails 3 Router: Rack it Up

  • Revamped Routes in Rails 3

  • Generic Actions in Rails 3
  • 7.4 Action View

    Action View ヘルパーは大幅に書き直されました。Unobtrusive JavaScript (UJS) フックが実装され、古いインラインAJAXコマンドは削除されました。
    ヘルパー内でUJSフックを実装することでUJS準拠のドライバを使用することができます。

    これは、以前の remote_ ヘルパーはRailsコアから削除され Prototype Legacy Helper に移動しました。HTMLでUJSフックを使うには、 :remote => true を指定してください。

    form_for @post, :remote => true
    

    生成されるタグ:

    <form action="http://host.com" id="create-post" method="post" data-remote="true">
    


    • HTMLのエスケープメソッド h(string) を使う必要はありません。すべてのビューでデフォルトで実行されるようになりました。もしエスケープしたくなければ、 raw(string)を使ってください

    • ヘルパーの出力はHTML5になりました

    • FormラベルヘルパーはI18nから値を取得します。f.label :name は :name の翻訳文を表示します。

    • I18n のselectラベルは :en.support.select の代わりに :en.helpers.select に変更されました

    • ERbテンプレート内にRubyコードを書く時に、最後にマイナス記号が不要になりました。HTML出力の最後のキャリッジリターンを削除しています

    • grouped_collection_select ヘルパーを Action View に追加しました

    • javascript_include_tagやstylesheet_include_tagヘルパーに含まれているCSS/JSファイルが見つからない場合、Action Viewは例外を発生します。

    • content_for? メソッドが追加されました。Viewの描画前にコンテンツが存在するかを確認できます。

    8 Active Model

    Active Model は Rails 3.0 で新しく追加されました。これはどんなORMライブラリもActive Model インターフェースを実装することで、Railsとの対話に使用する抽象レイヤを提供します。

    8.1 ORM 抽象化 と Action Pack のインターフェース

    コアコンポーネントの分離で、Active Record は Action Pack から解放されました。
    これはすでに達成されています。すべての新しいORMプラグインは Active Model インターフェースを実装することで、Action Pack とシームレスにやりとりできます。

    詳細: Make Any Ruby Object Feel Like ActiveRecord

    8.2 値の検証 (ヴァリデーション)

    validationは Active Record から Active Model に移動しました。ORMライブラリを問わず動くvalidationインターフェースを提供します。


    • validates :attribute, options_hash ショートカットメソッドが追加されました。すべての validate メソッドにそれぞれ複数のオプションを渡すことができます。

    • validatesメソッドは次のオプションをもっています:

    • :acceptance => Boolean.

    • :confirmation => Boolean.

    • :exclusion => { :in => Ennumerable }.

    • :inclusion => { :in => Ennumerable }.

    • :format => { :with => Regexp, :on => :create }.

    • :length => { :maximum => Fixnum }.

    • :numericality => Boolean.

    • :presence => Boolean.

    • :uniqueness => Boolean.

    Rails 2.3 形式のすべてのヴァリデーションメソッドはRails 3.0 ではサポートされています。
    新しいvalidates メソッドは既存のヴァリデーションAPIを置き換えなくて良い場合のために用意されています。


    validator オブジェクトはActive Model を使うオブジェクト間で再利用できます。

    class TitleValidator &lt; ActiveModel::EachValidator
      Titles = ['Mr.', 'Mrs.', 'Dr.']
      def validate_each(record, attribute, value)
        unless Titles.include?(value)
          record.errors[attribute] &lt;&lt; 'must be a valid title'
        end
      end
    end
    
    class Person
      include ActiveModel::Validations
      attr_accessor :title
      validates :title, :presence =&gt; true, :title =&gt; true
    end
     
    # Or for Active Record
     
    class Person &lt; ActiveRecord::Base
      validates :title, :presence =&gt; true, :title =&gt; true
    end
    


    詳細:

    9 Active Record

    Rails 3.0 の Active Record は多くの注意が必要です。Active Model を内包している、クエリインターフェースがArelを使って全面的に見直されている、ヴァリデーションが変更されているなど、多くの機能追加と修正が行われいています。
    Rail 2.x で使えたAPIの多くは互換性レイヤで使えるようになっており、Rails 3.1 のリリースまではサポートされます。

    9.1 クエリインターフェース

    Active Record は Arel を使うようになり、コアメソッドでリレーションを返します。Rails 2.3.x の既存のAPIRails 3.1 まではサポートされ、非推奨ではありません。 Rails 3.2 までは廃止されませんが、新しい API は次のような新しいメソッドを提供し、すべて関係性を返すので、チェーンのようにつなぐことができます。


    • where - 返される値の状態を指定します

    • select - データベースから返して欲しい、モデルの属性を選択します

    • group - 属性による関係性でグループ化します

    • having - GROUP BY使用時にグループの絞り込み条件を指定します

    • joins - テーブル同士を結合します

    • clause - JOIN時に結合条件を指定します

    • includes - 関係のあるテーブルを先に読み込みます

    • order - 表現に従って並べ替えます

    • limit - 指定された数のレコードを取得します

    • lock - テーブルから返されたレコードをロックします

    • readonly - データの読み取り専用コピーを返します

    • from - 選択するテーブルを1つ以上指定します

    • scope - 以前のnamed_scope。他のメソッドとチェーンできる関係を返します

    • with_scope - with_exclusive_scope はどちらもチェーンできる関係を返します

    • default_scope - これも関係として働きます

    詳細:

    9.2 機能の追加


    • destroyed? メソッドが追加されました

    • inverse_of メソッドが追加されました。DBを叩かずにロード済みのインスタンスを返します。

    9.3 修正と廃止予定

    Active Record ブランチにはたくさんの修正が入りました


    • SQLite 2 のサポートが廃止されます。SQLite 3 を使ってください。

    • MySQLのカラムオーダーがサポートされます

    • PostgreSQLアダプタはタイムゾーンサポートが修正されました。間違った値は挿入されなくなります

    • PostgreSQLのマルチプルスキーマがサポートされました

    • PostgreSQLXMLデータ型カラムがサポートされました

    • table_name はキャッシュされます

    • Oracle アダプタの多くの不具合修正が行われました

    非推奨:


    • Active Record クラスの named_scope は非推奨になり、scope メソッドに変更されました

    • scope メソッドでは、関連するメソッドを移動する必要があります。:conditions => {} の代わりに例えば scope :since, lamda{|time| where("created_at > ?", time)} を使ってください

    • save(false) は非推奨になりました。 save(:validate => false)を使ってください

    • Active RecordのI18nのエラーメッセージは:en.activerecord.errors.template から :en.errors.template に変更されます

    • model.errors.on は非推奨になりました。model.errors[]を使ってください。

    • validates_presence_of は変更されました。validates... :presence => true

    • ActiveRecord::Base.colorize_logging と config.active_record.colorize_logging は非推奨になりました。Rails::Subscriver.colorize_logging か config.colorize_logging を使ってください。

    ここ数カ月のActive Record 最新版に実装されていた State Machine は Rails 3.0 リリースからは除外されました。

    10. Active Resource

    Active Resource も Active Model を使うことで、Action Pack からシームレスに扱うことができます。


    • Active Model 経由のvalidationを追加しました

    • 監視用のフックを追加しました

    • HTTPプロクシをサポートしました

    • ダイジェスト認証をサポートしました

    • モデル名をActive Modelの中に移動しました

    • Changed Active Resource attributes to a Hash with indifferent access.

    • first, last, allエイリアスをfindスコープと同等のものとして追加しました

    • find_everyは返すものがない場合、 ResourceNotFound エラーを返さなくなりました。

    • save! はオブジェクトが valid? でない場合に ResourceInvalid エラーを返すようになりました

    • update_attribute と update_attributes は Active Resource モデルに追加されました

    • exists? メソッドが追加されました

    • SchemaDefinition を Schema に、define_schema を schema にリネームしました

    • リモートのエラーを呼び出す時は content-type よりも Active Resources の format を使用してください

    • instance_eval が スキーマブロックで使われます

    • ActiveResource::ConnectionError#to_sが修正されました。@responseが#codeか#messageを持たない場合、Ruby 1.9 に対応します

    • JSONフォーマットのエラーをサポートしました

    • load は数値配列で動くことを保証します

    • リモートからの410レスポンスをリソースの削除として受け入れます

    • Active Resource接続にSSLオプションをセットする機能が追加されました

    • 接続タイムアウトの設定はNet::HTTPのopen_timeout に影響します

    非推奨:


    • save(false)は非推奨です。save(:validate => false) を使ってください。

    • Ruby 1.9.2: URI.parseと .decode は非推奨です。ライブラリ内でも使われていません。

    11 Active Support

    大きな努力によって、Active Support は好きな部分だけを使えるようになりました。Active Support 全体を読み込む必要なく、部分的に使用できます。
    そのため、Rails のコアコンポーネントがよりスリムに実行されます。

    Active Support の主な変更:


    • 不要なメソッドを削除して、ライブラリをきれいにしました

    • Active Support は TZInfo, Memcache_Client, Builder を提供しなくなりました。これらは依存として含まれ、bundle install コマンドでインストールできます

    • 安全なバッファが ActiveSupport::SafeBuffer に実装されました

    • Array.uniq_by と Array.uniq_by! が追加されました

    • TimeZone.seconds_to_utc_offset が誤った値を返していた不具合を修正しました

    • ActiveSupport::Notifications ミドルウェアが追加されました

    • ActiveSupport.use_standard_json_time_format のデフォルト値が true になりました

    • ActiveSupport.escape_html_entities_in_json のデフォルト値が false になりました

    • Integer#multiple_of? は0を受け入れるようになりました。レシーバが0でなければfalseを返します

    • string.chars は string.mb_chars に名前が変更されました

    • ActiveSupport::OrderedHash は YAML を通してデシリアライズされます

    • XmlMiniのSAXベースのパーサが追加されました。LibXMLとNokogiriが使われます。

    • Object#presenceが追加されました。#present? がtrueならばオブジェクトが返されます。そうでなければ nil が返されます。

    • DateTime に to_i が追加されました。DateTime属性を持つモデルでのto_yamlが正確になります。

    • Enumerable#exclude? が追加されました。Enumerable#include? と同等なので、!x.include? という書き方を避けましょう。

    • XSSエスケープが Rails でデフォルトになりました。

    • ActiveSupport::HashWithIndifferentAccess でディープマージがサポートされました。

    • Enumerable#sum がすべての enumerable で使用できます。:size に対応してなくても動作します。

    • inspect が0の長さのとき、空文字列の代わりに'0 seconds' を返すようになりました。

    • ModelName に element と collection が追加されました。

    • String#to_time と String#to_datetme が細かい秒数を返すようになりました。

    • :before と :after コールバックが filter オブジェクトに追加されました。

    • ActiveSupport::OrderedHash#to_a メソッドは並べかえられた配列を返します。Ruby 1.9 の Hash#to_a と同じです

    • MissingSourceFile 定数が追加されました。 LoadError と同じです。

    • Class#class_attribute が追加されました。サブクラスで継承とオーバーライドが可能な属性が宣言できます

    • 最終的に、ActiveRecord::Associations の DeprecatedCallbacks は削除されました

    次のメソッドは Ruby 1.8.7 と 1.9 に搭載されたため、削除されました。


    • Integer#even? と Integer#odd?

    • String#each_char

    • String#start_with? と String#end_with? (第3者のエイリアスは保持されています)

    • String#bytesize

    • Object#tap

    • Symbol#to_proc

    • Object#instance_variable_defined?

    • Enumerable#none?

    Active Suppor の REXML のセキュリティパッチは残ります。Ruby 1.8.7 のパッチレベルによっては必要だからです。Active Support はパッチが必要かを判断します。

    次のメソッドはフレームワーク内で使われていないため、削除されました。


    • Object#remove_subclass_of, Object#subclassed_of, Object#extend_with_included_modules_from, Object#extended_by

    • Class#subclasses, Class#reachable?, Class#remove_class

    • Regexp#number_of_captures

    • Regexp.unoptionalize, Regexp.optionalize, Regexp#number_of_captures

    12 Action Mailer

    Action Mailer は TMail の代わりに新しい Mail という Email ライブラリを使って、新しい API を提供します。
    Action Mailer は全面的に書き換えられました。シンプルに Abstract Controller を継承し、Mail gem をラップしています。他のライブラリとの重複部分などの多くが削除されています。


    • 全てのデフォルトのメーラーは、app/mailers にあります

    • 新しい3つのAPIでemailが送信できます。attachments, headers そして mail です

    • Action Mailer のemailメソッドは Mail::Message オブジェクトを返します。deliver メッセージで自分自身を送信します

    • すべての配信メソッドは 抽象化されて Mail gem に出されました
    • メール配信メソッドの動作は、 Action Controller の respond_to ブロックと似ており、はっきりとまたは暗黙的にテンプレートを描画します。Action Mailer は必要に応じてマルチパートメールに変更します

    • format.mime_type をメールブロックなしで呼ぶときに proc を渡すことができます。そしてテキストを描画したり、レイアウトを追加したり、違うテンプレートを描画することができます。Abstract Controller の proc 内で render を呼ぶとき、Action Controller から呼ぶときと全く同じオプションが使用できます

    • メーラーのユニットテストは機能テストに移動しました

    非推奨:


    • :charset, :content_type, :mime_version, :implicit_parts_order らはすべて非推奨となります。 ActionMailer.default :key => value 形式を使ってください

    • Mailerが動的に生成するメソッド create_method_name と deliver_method_name は非推奨になりました。method_name を呼んで Mail::Message オブジェクトを返させてください

    • ActionMailer.deliver(message) は非推奨になりました。message.deliver を使ってください

    • template_root は非推奨になりました。mail 生成ブロック内のformat.mime_typeメソッドから proc 内の render にオプションを指定してください。

    • インスタンス変数に定義された body メソッドは非推奨になりました(body {:ivar => value})。メソッド内で直接インスタンス変数を宣言することで、ビュー内で使用できます。

    • メーラーは app/models ではなく app/meilers を使用してください。

    詳細:

    13 クレジット

    See the full list of contributors to Rails for the many people who spent many hours making Rails 3. Kudos to all of them.

    Rails 3.0 Release Notes were compiled by Mikel Lindsaar.